キャラ・デザインやアニメーションなど一層お子様向けになって映像だけを楽しむ分には就学前の児童にも大いに受けそう。だが自分としては不満点も多い。
前作よりキャラがグッと増えた上に物語の進行がごちゃごちゃしてて荒い。お馴染みのヒットソングをJ.ティンバーレイクの解釈による独特の歌い回しで聴くのが楽しみだったのに、今作はその肝心の歌唱楽曲が少ない。現代の憂うべき世界の分断を音楽ジャンルの覇権争いに喩えているが、音楽好きな端くれとしてはとても承服できない。ポップスが王国の中心で善良、ロック(ハード・ロック)が攻撃的で王国の制覇を狙ってる悪モノというのも納得いかないし。主人公の娘ポピーが周囲の意見に耳を傾けず独善的に突き進む姿も、作品のテーマにも繋がっていく問題の一端を表しているのは分かるが気持ちよくない。何よりも最後の山場で対決解消のくだりがとっても薄っぺらい。
そんな中、大きくフィーチャーされたクーパーが気に入った。4足歩行でお尻からカップケーキを出すなんて最高だ。
