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ああ爆弾のmingoのレビュー・感想・評価

ああ爆弾(1964年製作の映画)
4.1
笑いとスリル、ああ岡本喜八。
彼は最後のエンターテイナーだな。まじでとてつもない懐の深さ。総合的な映画力とか三谷〇喜はほんと見習ってほしい。太鼓の音と記者の車輪をリズミカルにつなぎ、鑑賞者を心地よくさせる岡本喜八お得意芸炸裂してます。カットとカットをつなぐアクションの上手さ、まじで半端ないです。編集どんだけ時間かけてんだろ…

「どぶ鼠作戦」では戦争+西部劇というやばい融合をやってのけたけど、これまた凄え、つまりは能、狂言+ヤクザミュージカルラップスティックコメディ!
はて?なんじゃそりゃて感じですが、今適当に名付けちゃいました。

そんなことより観てください。そこそこ映画観てきたつもりですが、これまた凄えのです。往年のチャップリンやジャックタチのような豊かさも感じられ、かつ物語の構成も当たり前だが素晴らしい。岡本組の砂塚秀夫の演技が特にハマる。主役の伊藤雄之助の顔芸だけは心の底からやめて欲しい…笑

思想性、作家性はそこまでないのにこんなにも楽しくて面白い。まさに映画のパワーと底の深さを感じる傑作!最高!
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