岡ゴズ

ああ爆弾の岡ゴズのレビュー・感想・評価

ああ爆弾(1964年製作の映画)
3.9
完全に新感覚。出所したヤクザの親分が自分の居ぬ間にボスの席に収まっていた男に対して、ムショの中で出会った爆弾野郎の協力を得て、爆弾テロを仕掛ける。そんな内容をミュージカルでやろうというのだから、岡本喜八、恐るべし。
能、狂言+ヤクザミュージカルスラップスティックコメディ。という、いかに遠いモチーフを組み合わせて面白い実験を行うかに命をかけている監督。それが喜八。と、思えば、突然正気に戻ったように、日本のいちばん長い1日などの社会派な映画もとったりする。
行ったり来たりのエンタメ野郎。最高の一作だった。
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