まめまめちゃん

サバハのまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

サバハ(2019年製作の映画)
3.8
6本目の指。

宗教問題研究所の所長で自身も新興宗教の牧師パク・ウンジェ(イ・ジョンジェ)。怪しいと踏んだ宗教団体「鹿野苑」にスタッフを潜入させるが、そこで恐ろしい秘密が明らかとなる。

Netflixで公開直後ちょっと見てやめ、また見てはやめしてて、ようやく最後まで見た。いつも韓国映画でブチ当たる名前がわからなくなる壁。さらに宗教絡みは「哭声」でも壁だったが、「哭声」よりは説明してくれてた気がする。Netflixなのをいいことにメモを取りながら見た。

韓国映画特有の全体的に不衛生で家畜と泥の臭いがしそうな、時代に取り残されたような木造家屋の中に幽閉されている何者かとその環境の不気味さといったらもう、最初から最高だった。いつでもギャー!!と叫ぶかうわわ〜…と脱力するかの準備を整えていた。残念ながらその箇所の表現は不十分だったと思う。全体的に不気味さが上手く生きてない気がして惜しかった。クリスマスの日に終結する対比というか虚しさみたいなものも匂わせた程度(これはこれでいいのかも?わからない)。

しかし宗教が暴走すると、いま世界中でいつ起こるかわからないテロよろしく、信仰という名のもとに如何様にも狂う恐ろしさはきっちり描かれていたと思う。

そして若干いい加減でテキトーな性格に見せかけつつも何かを抱え突き動かされるイ・ジョンジェの演技。上手いし色気があった。

本作も映画館案件だと思うなあ。ウチのテレビで見てるのもったいなかったな。でもメモはNetflixじゃなきゃ取れなかったんだよなあ。