こぅ

ゴーストランドの惨劇のこぅのレビュー・感想・評価

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)
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鬼才、パスカル・ロジェ脚本/監督(67)による、
【サイコ・スリラー】。

Blu-rayこぅ入1.5年越し開封鑑賞の巻〜


人里離れた叔母の家を相続したシングルマザー、ポリーン(ミレーヌ・ファルメール)。
彼女は双子の娘、ヴェラ(アナスタシア・フィリップス)とベス(クリスタル・リード)とその家に移り住む事になる。
新居に到着したその夜、2人の暴漢が家に押し入り、ポリーンは娘達を守ろうとし…。


★脚本
アヴァンタイトル、
H・P・ラヴクラフトをリスペクトする主人公、ベスは、ホラー作家の卵で、そのワードから、先日鑑賞した【デッドライン あるホラー作家の〜】と被った。
冒頭の伏線も展開もかなり安直なのは、本作のメイン/狙いが そこ では無いからであろう。
グダグダさせず定番中のクソ定番な導入。

古い屋敷内のアンティークの数々が良い。

【悪魔のいけにえ】然り、
得体の知れない狂気の巨漢キャラの突然と暴力は、やはり恐怖と悲鳴(パスカル監督は、悪いけ 好きなんだろうな)。

本作の コア である、
構成/トリックに於ける 種明かし(実質ハイライト)は、終盤でもラストでもなく、割と早めに訪れるが、それは、展開上そうせざるを得ないし、反則的/強引にも目を瞑らざるを得ない。
その時点で立場/キャラが◯◯するというのが、一番 ビックリポイント であるし、ユニーク他ならない!
種明かし以降は、観やすくなる。

絶望感〜のクライマックスは、
失速/解放というか、パスカル監督にしては、救いのあるエンタメ志向。


ラストは、
そっちで締めるのね〜。
故の◯からのショット、、最後に、、これは伏線/予兆の妙!!
監督は、恐らくこれやりたかったんだろうな〜。


★総評/新たなトラウマ⁈
定番プロットと良くありがちな◯◯◯モノであり、従来、新味は無いが、本作は、趣向を凝らしたオリジナリティある脚本/構成でコンパクトに見せてくれたのは流石。

本作の特徴は、
恐怖/絶望→安心/ホッとする→恐怖〜の繰り返しで、終盤は、構成上、恐怖が長い。
監督の 意地の悪さ で、良い意味で もて遊ばれるが、まだ救い があった。
恐怖/痛み/救いの無さ/トラウマ度では、女優の熱演含み、【マーダーズ】には及ばない⤵︎⤵︎
助かる見込み/余地が見当たらない
絶望しか見えなかったからだ⤵︎⤵︎
↑を 静の恐怖 としたら、
本作は 動の恐怖 だ。

2作の共通点は、
ホラーじゃないけど、ギリのラインを突いてくるのは、パスカル監督、確信犯か⁈
また、
女を虐める/痛めつけるのがお好き〜(ドS)。

撮影では、
カメラの位置は絶妙だが、
カット割が目まぐるしい印象で、落ち着きが欲しかった。
暗部のライティングは、若干不足⤵︎

ジャンプスケアが多め。


ビンタレベル★★★★★
こぅ

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