ジャンリュック

リマスター サム・クックのジャンリュックのレビュー・感想・評価

リマスター サム・クック(2019年製作の映画)
3.5
『あの夜、マイアミで』鑑賞前に。

サム・クックの生涯を追ったドキュメンタリーとしては、彼の白人社会への影響力の大きさや公民権運動への関わりの深さなど、新たに知ることが多く大変満足。

ジム・ブラウンのコメントが、偶然にも『あの夜、マイアミで』の前フリになってて、いやが上でも期待が高まる。

「マルコムX,サム・クック,アリ,そして私(ジム・ブラウン)、同じ時間・同じ場所に揃うのは稀な体験だった。」
「あの晩皆で黒人モーテルに集まった。」
「腹を割って話した。立ち上がることが最も大事だと。劣った二流市民とみなされることを断固拒否した」


ドキュメンタリーへのもう1つの期待、彼の最期の真相については、これまでいくつか出た説を繰り返しているだけっぽい。
亡くなって50年以上が経ち、しかも当時きちんと捜査してないので、今更新たなことが分かったりはしないんだろうけど、この映画制作過程で何かを独自に調査したとか、深く分析したとかいう訳ではない。

このNETFLIXリマスターシリーズって、音楽業界で起きた未解決ミステリーを検証するって謳い文句なので、ちょっと期待してしまった。


▽以下妄想
こういう何十年も前の未解決事件は、TVドラマ『コールドケース』のリリー・ラッシュに再捜査してほしくなる。
そして、真相が解明した時、
リリーを見つめるサム・クックの姿が‥
流れる曲は ♫ A Change Is Gonna Come..