みゅー

マルグリットのみゅーのレビュー・感想・評価

マルグリット(2017年製作の映画)
3.2
SSFF&Asia2018
インターナショナル部門オーディエンスアワード

老婦人マルグリットと介護士のお話。

介護士の電話の内容からパートナーがいることに気付いたマルグリットは、その後の会話の中で相手が男性ではなく女性であることを知る。
そして、自分自身の昔の感情が呼び起こされる。

マルグリットの若かりし頃は、同性同士の恋愛は許されなかった。
介護士に「どんな感じ?女性と愛し合うのは」と聞くシーンは切ない。
切ないけど、観終わった時にどこか温かい気分でいられるのは介護士の思いやりを感じられるシーンで終わるからかな。

マルグリットとセシル(好きだった女性)の詳細については語られず、そこが短編の良いところでもあるけれど、2人の具体的なエピソードも知りたくなった。


静かなBGMと共に始まる本作は、最後までその静かな雰囲気が保たれている。
初めはピアノの悲しげな音楽があるけれど、その後は基本的にBGMはない。
特に印象的なのがやかんの沸騰した音。
他が静かなだけに、そこだけがやけに大きく聞こえた。
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