みちみち

君と、徒然のみちみちのレビュー・感想・評価

君と、徒然(2019年製作の映画)
4.7
17歳と17歳
坂口安吾の堕落論、堕落は人間の本質だと云う。ラッセルの幸福論は明日の幸せを願う事を幸福だと示唆しています。
二人の関係性を2冊の本で端的に表した短編で良く纏まった作品とおもいます。
友人との約束より映画を選び誘った時の表情が最高です。
21歳と20歳
ましのみ観たさで選んだ作品です。
新しい世界へ踏み出す先輩と今いる場所を守りながらも新しい事を始める後輩。
独自のラップで活躍する、ましのみの新しい顔が見れました。
31歳と30歳
死に場所を探す二人の女性。ロリータファッションが二人の共通点なのだろうか?
車中での思い出話しでも、楽しかった記憶なのに二人共通して何かが足りない。
美しい秋の風景が癒してくれたのか、死を止まり終話となる。
今までの人生に充実した思い出が無い事への後悔と未来への期待を静かに表現した作品の様に取れました。

この三部作は、現在を生きる一部、未来への期待の二部、過去への後悔の三部を年代が違う女性で表して今を生きている全ての人に何かしら近い境遇があり共感できる様に描かれた作品集に思えました。
みちみち

みちみち