そして、２フレームも永遠に…
»映画フィルムの中にたった１秒だけ映し出されているという娘の姿を追い求める訳ありの父親と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女…文化大革命時代の中国の地方の街を舞台に、ひょんなことから出会った２人とその騒動の顛末を描く。
はい、これはもう映画の尊さに浸れる余韻で…民衆が虜になる上映会のドラマが沁みましたね。
うん、派手さはなくとも大胆に父娘愛を織り込みつつ、映写フィルム愛にも満ちまくっていて…名匠チャン・イーモウ監督による愛しき電影寓話。
にしても、スマホを手軽に映画に見れる様になった時代なので、それはそれでいいとは思いますが…でも、やはり大きいスクリーンで見た方が余韻や記憶に圧倒的に残るのは確かなんですが。
なお、キャストでは、チャン・イー…走りまくっての熱演、お疲れ様でした。
リウ・ハオツン…緩急見事なヒロインぶり。
ファン・ウェイ…映画職人のいい味を出してました。
