ポケ文太郎

ザ・ターニングのポケ文太郎のレビュー・感想・評価

ザ・ターニング(2020年製作の映画)
2.5
1898年発表のヘンリー・ジェイムズの小説「ねじの回転」を時代設定を1990年代にして映画化

本作のどこがそんなに悪いのか検証したくてデボラ・カーの『回転』再鑑賞しちゃいましたよ💦

原作は「幽霊譚」として有名なゴシック・ホラー
本作も古い豪華なお屋敷がメイン舞台になっているので、ここは寄せてきた感じですね

ざっくり、あらすじ
主人公ケイトは事故で両親を亡くした幼い女の子の家庭教師として住み込みで雇われる
田舎の大きなお屋敷には幼いフローラと世話役の女性だけのはずだったが長男マイルズが学校で問題を起こしたとして帰ってきていた
どことなく近寄りがたい兄妹、やがて屋敷内では不可解な現象が起きる
それは怪奇現象なのか、それとも子供達の悪戯なのか…

主演は『ターミネーター:ニュー・フェイト』で一躍有名になったマッケンジー・デイビス
兄妹役には『IT/〝それ”が見えたら、終わり。』のフィン・ウルフハード君!美少年です!これからが楽しみ!と『フロリダ・プロジェクト』のブルックリン・プリンスちゃん

まず子供達が怪しすぎ…
二人とも独特の雰囲気があって何かしらしでかしそうな感じ
両親を亡くして寂しがっている感じもあまりせず…
前任の家庭教師と下男のエピソードが出てきますが、これ重要な点なんですがあっさりしてます
そしてそして主人公が母親の事で悩んでそうですが印象としては普通の女性
そう、普通の若い女性
以上の点が本作を平凡なオカルト的ホラーにしちゃったんだと思います

ネタバレになるので映画『回転』の事は多く語れませんが、こちらはデボラ・カーが中年独身女性だと言う事がポイントでした
そして子供達は純真で下世話な事など知らなさそうな雰囲気
彼女は屋敷で起こる怪奇現象から子供達を守りたい的行動をとるのですが…その裏にもちょっと理由があります
もろもろあって幽霊物語としても心理サスペンスとしても良作👍

こちらは、そんなに怖くない唯のオカルト映画止まりです💦

難しい原作なのに過去何度も映像化されてます
何がいったい怖いのか?!
製作者がどこに怖さを、置くかで良し悪しが大きく変わる話だと思います
ポケ文太郎

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