まりぃくりすてぃ

転がるビー玉のまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

転がるビー玉(2019年製作の映画)
1.4
弱い。
序盤こそ、私っぽい、と好意的になれたんだが。“真摯さとしての不安定さ” でコーティングしてるつもりが、色彩と旬度でごまかしてるだけで芯なし中身なしだった。
見かけの良い映画と、上辺だけの映画は、強さが本当に違う。見かけの良さを「維持する」ためには、中身がなきゃダメだから。見かけが持続的に良い映画は内側もたいてい充実してるんだよ。本作みたいに上辺だけの映画は、10分20分程度しか持たないな。

渋谷生まれの私が、空気悪い渋谷なんかとっくに離れて美しく笑いながら世界征服計画とかを練り練りしてるその同じ時に、、、どこの馬の骨かわかんない三人の女(キモいチビ+地味子+狡そうな162㎝)が「ここ渋谷っ。渋谷ッ」と代々木らへんの謎空間内で高めの声ばかり出して(←もっと低い声で喋らないとリアル女子じゃないよ)大志でも何でもないまるで与えられただけみたいなステレオタイプな夢にしがみついてる。(しかも、既に成功した女優らが、空々しく演じてる。) 大志への遠さ・平凡さが、あまりにもちっちゃい。ファッションモデルが何? さっさと趣味で読モ始めて読モとしてだけ顔を売って、本業的には自主映画を自ら作って主演して世を魅了すればいいじゃん。音楽できる者と統括の得意そうな者がいるんだからこの三人でさっさと創造を開始しな。
そうだよ、渋谷区民とかそういうのどうでもよくて、北千住にでも住まわせてブルースタジオにでも行かせて心を刺激させて本当に三人に映画でも創らせてコンペ参加でもさせればいいじゃん、作り手らは。
  
何の感動も生まないマニッシュすぎるみのりから、去年あげたマリリン女優賞を剥奪したくなった。この人に今回で私は飽きた気がする。なぜ無意味に最後の最後までキモい?
狡そうな162㎝にも、感情移入できなかったな。
みのりとみょんの居酒屋ぺたぺたシーンで、隣卓のエキストラたちがわざとらしく注文とかしてるの、腹立った。ぺたを見てイヤーな顔してこそこそ指さしたりすべき。わざとらしい演出は、いやだ。
包丁でケガしたことがギターにどう関係した? アレな台本だね。
これの主題歌の後半にはゼッタイにスライドギターソロが必要でしょ。主題歌といえば、ディーンフジオカの出た『結婚』っていう超駄作映画のエンディング曲(ディーンが作った)は最高だったな。急に思い出したよ。

いや、もっともっと狂った映画にすればいいじゃん。
クラブでグラスが粉々になった時、その場所でボディースラムやってほしくなったよ。いや、単に例えだけど、デスマッチの唯我って偉いよ。屋上で西瓜割りする時、棒でルームメイトを殴っちゃう暴走が欲しかったな。室内で花火、ならそのままマンションを燃やしちゃえばいいじゃん? どうせ取り壊すんだからさ!! どうしてこういう面白い発想を持てないの? プづいてる私としては、カラフルなもの見せられてもアスカ&カイリ・セインの動画が見たくなっちゃう。レスラーって本当に凄い。みんな凄いよ。

みょんは、初登場時の、エアをぴーんと映画らしく引き締める顔力が凄かったし、声が常にドラマ性たっぷりだったが、行動原理が伝わりづらく、キャラとしては残念だった。ほかの男優たちは全然ダメだった。
そんな中、高橋雄祐くん(コンビニ店員)がいつもどおり最高だった! この映画の優勝者は高橋、あなたです!


製作委員会映画は、時々の例外を除くとあまりにもデイリーに暇つぶし用に駄作すぎる。。。。


そんなことより、
今日、富士山見えた!! 白いとこ多かった。
昨日買ったキャビア(ドイツ産、20㌘だよ。3000円のを賞味期限切れ近いので半額で手に入れた)を今から食べる!!! 人生初!!!
泣きそうなぐらい楽しくてしかたない。ところで、富士山の裾の方って、どうして青っぽいんだろう。自分なりに考えた。
❶ 青空が映ってる
❷ 青が好き
❸ 青魚を食べすぎた
❹ 心配事が多い
どれが答えなんだろう。