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Styx(原題)
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『Styx(原題)』に投稿された感想・評価

CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.5
【貴方は彼らを救えますか?】
2010年代は、ヨーロッパが一つになろうとするものの移民問題が深刻化し、各国が個人主義の強さに味をしめ、如何に柵から逃れるか模索する時代だった。

この大きな動きは世界に波及し、映画でも映し出される。コントロールできない不気味さとして『ワールド・ウォーZ』や『海は燃えている』で描かれてきた。

ここに新たな作品が食い込んだ。《三途の河》という意味が題名となっている『STYX』はミクロな正義感のある種限界を描いた作品だ。

女性が航海していると、謎の船を見つける。助けようか助けまいか、連絡を取り合ううちに一人の少年が船から泳いでやってくる。彼を可哀想に思い助けると、次々と人が海に飛び込み小舟目掛けて泳いでくるではないか!

彼女は恐れ慄き一旦退避するものの、自分の正義が傷つき思い悩む。

貧しい人を見かけると手を差し伸べたくなる。しかし、手を差し伸べれば、「なぜ、ボクには手を差し伸べてくれないんだ?」と無数の手が覆いかぶさり息ができなくなる。しかも、手を差し伸べてもその恩を仇で返してきたりする。

ヨーロッパが感じている本音をミクロなレベルに微分してみせた本作は、あまりに難しい施しの問題を厭世的に魅せた。

ヨーロッパの悲鳴を私は観た。
H

Hの感想・評価

-
個人的に泳げない上に閉所がダメなので、ただでさえ絶望的な状況の上に嵐にあったら精神的にくるし、遠目の船がいたら悪いけど自分を守るために逃げる。救命医だからなのだろうけど‥ 自分たちの手で失なわせてきた自然を求めに行く道中で、利己心と現実に気がつく皮肉。どうやって撮影したのか気になる。ほぼ全編が船上なので画面酔いしかけた
SY3KR

SY3KRの感想・評価

4.0
医師のリケは休暇を取り、1人でジブラルタルからアセンション島を巡るセーリングの旅に出る。その最中彼女は大きな嵐に遭遇するが、これを無事に乗り切った。しかし翌朝、リケはトロール船が漂流し、多数の人々が救いを求めているのを目にする…というあらすじ。残念ながら日本公開はされておらず、国内では見ることができない。

人の命がかかっている緊急事態に直面した時、個人はどこまで関与すべきなのだろうか。リケは勇敢な決断を下し、人として非常に立派な行動に出た。しかし彼女が助けた少年の身勝手な言動を見ていると、最後まで責任を持てないのなら、最初から関わるべきではないとすら思えてくる。

本作は人間の良心と責任とを天秤にかけ、どちらが正しいのかを問いかけ続ける。その揺さぶりが与えるストレスは尋常ではない。セリフのほとんどない1人芝居に近い作品であるにも関わらず、緊張の糸が途切れることなく続き、弛緩する瞬間が全くない。

また、作中の出来事は、世界中で起きている事件の理不尽な構造の縮図に感じられる。当事者がどんなに努力し働きかけようと、どうするかを決めるのは客観的に見ていた第三者でしかない。彼らは彼らのルールに則り、粛々と事を運ぶだけだ。そして、その無慈悲な決定に当事者は一生消えない心の傷を負う。

わずか90分のワンシチュエーションで、1個人の感情の揺れ動きから社会的なテーマへの問いかけまで、さまざまな要素を見事に描き切っている力作だ。日本公開されていないのが本当に惜しまれる。

⚫︎トマトメーター
・批評家支持率:93%
・観客支持率 :66%
「スザンネ・ウルフの力強い演技に支えられた本作は、人類と自然の戦いを挑発的に描き、我々の最高の武器が思いやりであることを主張している。」