Edgar Wright原案/脚本/監督作。
共同脚本のKrysty Wilson-Cairnsはエドガー・ライトが集めた音楽を聴きながら脚本を執筆したという。しかも彼女はソーホーにあるストリップクラブの上の部屋に住んでたことがあるらしい…。
彼女の経験が脚本に与えた影響も大きそうである。どこからどこまでを誰がどう書いのかは、わからないから断定できないが…
映画自体も…良さがよくわからない。
ただただThomasin McKenzie演じるエロイーズがエロいなぁ…と思うくらいしか感想がない。彼女の魅力があればこそ最後まで見れたようなもの。
エドガー・ライト
「ぼくはロンドンと1960年代が大好きだ。でもそこには愛憎入り交じった感情もある。活気あふれる時代にタイムトラベルできたら最高だと考えることもあるが、『でも本当に最高かな?』という頭から離れない疑問もある。この映画の主題は、バラ色の光景の裏に何があるか、いつそれが現れるかを問うことなのだ」
最高かな?という疑問が監督の頭から離れないまま作ってしまったからなのだろう…見ているこちらも、何これ?これ最高かな?という疑問が頭から離れない。
この作品の収穫はエロイーズがBARで"ヴェスパー"を頼むところ。
"Vesper"
"Vesper Martini"(とも云う)
これは小説家イアン・フレミングが考案しジェームズ・ボンド第一作目『007 カジノ・ロワイヤル』(1953年)のボンドガールとして登場するヴェスパー・リンドの名前から付けられたボンド・マティーニの一種。
エロイーズは注文しただけで、飲んでるシーンはなかったが、どんなスタイルで提供しているのか見てみたかった。
さらにエロイーズがアルバイトする場末のBARのカウンターで光る"KRONENBOURG 1664"のドラフトタワー。
本国フランスでシェア40%を誇るビールなのだが、日本では先ずお目にかからない。瓶ビールはたまに見かけるが、生樽のサーバーが置いてあるところは見たことない。
映画の良さが見出せないので、クローネンブルグの光るドラフトタワーが見切れる度に、あぁビールが飲みたいと思うのだった…。