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ラストナイト・イン・ソーホーの間のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ホラー?サスペンス?要素に加えて、60's UK文化満載で目も耳も楽しかった
『反撥』をオマージュしていると聞いたけれど、個人的にはそこまで思い出さなかった。
ミッドナイトインパリ然り、過去を美化して憧れを抱くのは、文化として良い側面ばかりが強く生き残っているからなんだろうな…
当時を生きていて、良さも悪さも知っていたら、きっと今自分が生きている時代からかけ離れて過大評価しないのかもしれない…なんて思ったりした。
少なくとも当時はサンディのように女性が虐げられ、劣悪な環境で不条理が罷り通っていた訳だから負の側面がある。それを隠蔽して、歴史や文化から消し去ってしまうことで繰り返されるのかと思うと、とても恐ろしいことだと思うし、エンタメは社会に与える影響が大きい(エンタメ上の社会が実社会を形作るし、記録していく)と考えると、この映画は60's UKの華々しい側面、負の側面両方を保管しているとも考えられるので、個人的には素敵だなと思う。

途中めちゃくちゃサンディを応援してた(やれーッ!!!って思ってた🔥)
ダンスシーンワンカットなの知ってから見るとなお楽しい。
最後サンディを救ってあげられなかったのが少し心残りだった。確かに人をたくさん殺したけれど、それを隠して死んでしまうより、もっと出来ることはあったのではないかと思ってしまう(サンディのためにも、社会のためにも)
多分、主人公が作品としてサンディを舞台にあげたことで昇華されたってことなんだろうけれど…
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