ルイまる子

連合艦隊司令長官 山本五十六のルイまる子のレビュー・感想・評価

4.5
美化しなければならなかったんだろうが、山本五十六の描き方は三船敏郎の熱演で徹底的に人格者として描かれている。ある意味プロパガンダ映画だと思うが、映画としては素晴らしかった。円谷英二の特撮はウルトラQを思い出させ懐かしく、戦闘シーンも素晴らしく、山本五十六が若い兵士へかける温かい言葉も涙を誘う。しかし、山本を神格化し過ぎたのが一番の問題だという意見もある。山本は司令長官になるまでは確かに戦争に反対したが、長官以降戦争に積極的で、やりたいようにやらせ過ぎたのが戦争が泥沼化した一因だろうという見方もあり。しかも、無責任にもこれ以上生きてても戦況は悪くなる一方だからと自殺(逃げた)と、愚将という見方もあるし、役所広司の2011年バージョンではもう少し別の真実に近い描き方がされてる。1962年のこの時代ではまだ戦争が生々しかったからか、日本人のヒーローとして存在する必要があったのか、男の中の男として描かれている。

*実際はパールハーバー(アメリカの恨みを買い大失敗、「早く終わらせて講話」とか言っても全く絵に描いた餅だったし)、ミッドウエイ大失敗(なのに、きちんと国民に伝わってない)、ガダルカナル島攻略(大失敗)、全部失敗、どれだけの若者を無残に殺してきたのか。。。なのにきちんと伝えられず何故かヒーローに祭り上げられ。。。。
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