くぅー

二人小町のくぅーのレビュー・感想・評価

二人小町(2020年製作の映画)
3.5
“まるで死神を拒んだ罰みたい。”

»小町という名前を持つ同性同名で同じ歳の2人は対照的ながらも面識はあって、キャリアウーマンの小町には彼氏が居るのだが、その彼氏が満月のある夜に突然に自分は死神だと名乗り、やがてモデル志望の小町を巻き込み、思わぬ展開となる。

はい、未読ですが芥川龍之介の戯曲がベースの日本と香港の合作ってコトだけで、予備知識なしで見てみましたが…香港を舞台にした日本の監督による、ダークファンタジックなコメディなのか。

うん、死神に翻弄される二人ですが、いつの間にか二人に翻弄される死神でもあり、ヒネりまくった思わぬオチにはニヤリとはできましたが、“?”となるかも。

そう、曽根剛監督作品は初めてですが、ホラーテイストな作品に傾倒してきたみたいで、あの『カメラを止めるな!』では撮影監督で参加し…本作では香港の街らしさを魅力的に撮り、ウォン・カーウァイ監督に大胆にオマージュを捧げてる感じで、全く飽きずには見れましたが。

なお、キャストでは、キャリアウーマンのハンナ・チャンに、モデル志望のエリズ・ラオ…対照的な演技合戦が良き。
香港在住の和泉素行…初見でしたが、眞島秀和っぽくてニヤリ。
さらには、濱津隆之の友情出演もナイス。
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