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82年生まれ、キム・ジヨンのkazu1961のレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
3.9
▪️JPTitle :「82年生まれ、キム・ジヨン」
ORTitle:「Kim Ji-young: Born 1982」
▪️First Release Year : 2019
▪️JP Release Date : 2020/10/09
▪️Production Country : 韓国
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-127
🕰Running Time : 118分
▪️Director : キム・ドヨン
▪️Writer : 原作:チョ・ナムジュ
▪️MusicD : Kim Tae-sung
▪️Cast : チョン・ユミ、コン・ユ、キム・ミギョン
▪️Review
エンディングが原作と違って賛否両論あったようですが、個人的には映画のエンディングは好きですね。後半からグイッと物語が動いて、母親の前で祖母が憑依した主人公ジョンの姿に涙。。。そしてその娘を想う母親や夫のデヨンの愛情に救われ、そしてジョンの前を向いて強く進もうとする意志に感動しました。そこにあるメッセージは、「想いの声を上げることで、未来は変えられる」でしょうか。
1982年の韓国に生まれた、ごく平凡な女性の少女時代から30代前半に至るまでの普通の人生を通じて、韓国社会に根を張っている現代の女性を苦しめる家父長制度や、性差別など構造的な不平等を見事に抉り出しています(日本でも反響ごあった原作なので韓国固有の問題ではないと思いますが)。

本作、日本でもヒットしたベストセラー小説の映画化。「韓国の82年生まれの女性で最も多い名前」である“ジヨン”という名を持つ平凡な女性の、少女時代から結婚・出産に至るまでの人生を通し、韓国の社会問題を深く掘り下げた作品です。主演は『トガニ 幼き瞳の告発』『新感染 ファイナル・エクスプレス』と、ヒット作での共演が続くチョン・ユミとコン・ユ。監督は、短編映画で注目され、本作が長編デビュー作となるキム・ドヨン。 自身も2人の子を持つ母である彼女の繊細な演出は、本作でも見事に発揮されています。(参考:作品資料より)

物語は。。。
82年生まれのジヨン。常に誰かの母であり妻である彼女は、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがありました。「疲れているだけ、大丈夫」。そう夫のデヒョンにも自分にも言い聞かせる彼女でしたが、ある日から、まるで他人が乗り移ったような言動をするようになります。その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず、ひとり精神科医に相談に行きますが、本人が来ないことには何も改善することはできないと言われてしまいます。なぜ彼女の心は壊れてしまったのか。少女時代から社会人になり現在に至るまでの彼女の人生を通して、見えてくるものとは。。。

▪️Overview (映画. comより)
平凡な女性の人生を通して韓国の現代女性が担う重圧と生きづらさを描き、日本でも話題を集めたチョ・ナムジュのベストセラー小説を、「トガニ 幼き瞳の告発」「新感染 ファイナル・エクスプレス」のチョン・ユミとコン・ユの共演で映画化。結婚を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨンは、母として妻として生活を続ける中で、時に閉じ込められているような感覚におそわれるようになる。単に疲れているだけと自分に言い聞かせてきたジヨンだったが、ある日から、まるで他人が乗り移ったような言動をするようになってしまう。そして、ジヨンにはその時の記憶はすっぽりと抜け落ちていた。そんな心が壊れてしまった妻を前に、夫のデヒョンは真実を告げられずに精神科医に相談に行くが、医師からは本人が来ないことには何も改善することはできないと言われてしまう。監督は短編映画で注目され、本作が長編デビュー作となるキム・ドヨン。
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