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フェアウェルのsanyaaanのレビュー・感想・評価

フェアウェル(2019年製作の映画)
2.9
【中国で暮らすお婆ちゃんが癌に。その事実を本人に言う?言わない?】584

《感想》
farewell の意味: 別れを告げる。別れ、送別会。

A24 の作品。
良くも悪しくもA24らしい映画。
スゥーーーとフェイドアウトしていく様な終わり方で何のこっちゃ?となる。

ただ、今回は異文化の習慣の違いの勉強をさせて頂いた感じです。

主人公は中国系のアメリカ人ビリー。
中国で暮らすお婆ちゃんとその妹。
お婆ちゃんの妹から姉(お婆ちゃん)が癌と聞かされるビリーの家族。
中国では余命宣告を本人に伝達しないが
米国で育ったビリーは本人に告知するべきだという。
この文化の違いをどう乗り越える?
それが、今回のお話。

映画内で
アメリカ含む西洋では「命は個人の本人そのものだ」との考え。
一方
中国含む東洋では「命は家族であり地域そのものだ」との考え。だから本人に言わず、家族で背負う。

なるほど!と思うが、
どちらの考えも理解できるので難しい所。

ビリーは異文化の違いをどの様に乗り越え、どの様な結末を迎えるのか?

映画は終始暗い作り。
合間に軽い笑い要素を入れてくるが、映画の雰囲気が重すぎて、全く笑えませんでした。

もう少し明るく描くと観やすい印象です。

《物語》
2019年アメリカ,中国映画。
幼い頃に中国からアメリカに移住したビリーは、人生に不満を感じ、両親との関係もよくありません。そんな彼女に中国の祖母がガンで余命もわずかという知らせが届きます。慌てて中国に向かったビリーでしたが、中国とアメリカの文化の違いに悩みます。
『フェアウェル』は、祖母の余命をめぐるアメリカ系中国人の悩みを描いた映画で、アメリカでは批評家から好意的に評価されています。
(以上「映画ウォッチ」より)

監督
ルル・ワン
出演
オークワフィナ(ビリー)
ツィ・マー(ハイヤン)
ダイアナ・リン(ルー・ジアン)
チャオ・シュウチェン(ナイナイ)
水原碧衣(アイコ)

《こんな話》
・祖母の余命宣告
・中国と米国の文化の相違

《関連する映画》
・アワーフレンド(余命宣告)
・オール・マイ・ライフ(余命宣告)
・シャンチー(オークワフィナ)
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