小松菜ちゃん目当てで観ました。
散文調で、回想シーンがメインですし、ほのぼの家族のほのぼの生活に骨抜きにされかけたりするんですが、いやいや待て待て、この家族今崩壊してんだよな、とところどころで我にかえる必要があってちと奇妙な感覚でした。
ギリギリ世界のレールに乗っかってはいるけど、よくよく考えたらところどころ逸脱してるのがわかる。案の定、終盤で冷や水ぶっかけられることになるのですな。
愛ってやつは。
そもそも本能の一部で、本能の一部である以上、種を維持できる対象にしか働かなければ済むものを、これがまた節操がない。制御もできない。
それはつまり本能なんかじゃないのかもしれないなと、思わんこともないのですが、しょせんニンゲンなんてできそこないの群体ですから。そもそも種の保存を最優先してるかどうかもあやし←不穏当なはなしはそこまでだ。
刮目すべきは美貴でありますね。久々に戦慄いたしました。
なんでお前そこで笑ってられるのか。無邪気でいられるのか。
そこをカオルへの対処をからめて、ああ、そんな美貴だからお兄ちゃんに対して変わらぬ態度を取ってるってことを示したいのね、やるやん。
からのランドセルですよ。
ガチやん。
ガチですやん。
つくづく、愛ってやつは。
脚本が秀逸ということなのでしょうか。
獣医探しのシークエンスも、ベタですが好きです。かつての父カンバックからの兄への気持ちの再確認。
そこに愛があったから、乗り越えることができた。
愛さえなければこの世の中のつらいことの大半はたぶん撲滅できるのではないかとわりとまじめに考えてしまったりもするのですが、めんどくさいことに、結局、そんなこんなのかなしみつらみヤバみから救ってくれるのもまた、愛だっりするのですな。
重ね重ね、愛ってやつは。
小松菜ちゃんがとにかく二の腕おみ足むき出しかそうでなければセーラー服を装備してくるのでもう目に毒でした。目のやり場に困りました。←それ流行ってるの?
確か「恋する寄生虫」のときにもう制服は着ない宣言してたので悲しかったです。いや変な意味やなくてですね?!←他にどんな意味があるのか。
「余命10年」からまったく音沙汰ないのでちと心配です。