幅広い視野で物事を推察し、楽しめる人に向いてる作品。脚本がよく練られてて、見だすと一気に引き込まれました！
たぶん、どの登場人物に肩入れするかで感想が変わってくるんですよねー。
貧しいキム一家の視点側で見るのか、パラサイトされてくパク家側で見るのか。
一見、最後は凶悪な殺人鬼として見られがちな全地下リスペクトおじさんだけど…
元家政婦の妻が理不尽に追い出され、階段から蹴落とされ、頭から血を流した状態で縛られ死んでしまった立場に自分がたった時、どう思うだろうのか考える。
これが、どうしようない貧困格差の中で、食べるため寄生するキム一家を応援したくなる気持ちでみた人には仕方ないと思えてしまうのか…
穏やかで家族想いのギテクが抱いた、半地下で染みついた臭いの劣等感に同情もしますしね、、
見終えた後の余韻は色んな感情が交錯して、複雑で、忙しい。うーん、やるせないです。
汚水が噴き出すトイレに座り煙草を吸うギジョンと、幼い頃みたトラウマから産まれたダソンの絵。
このシーンはアートの表現を超えた衝撃がありました。
