このレビューはネタバレを含みます
予告やビジュアルから、じめっとした映画なのかなと思ってたけどコントみたいに小気味良い部分もあり思った以上に観やすかった。
クライマックスの社長が鼻を摘むシーンで、父親の中でふっと何かが切れてしまったところ、晴天と芝生、真っ赤に染まる手、スロー映像、音が遠くなる感じがとてもよくて、自分でも現実感が全くもてない夢のような感覚なのだろうなというのが伝わってきた。
あの家族は、やったことはあれだが互いのことは大事に思ってたんだろうな。社長夫婦の薄っぺらさとの対比がすごい。
みんな言ってるけど、ダヘが血まみれのギウを背負って逃げているの、良すぎた。彼女があの一家の中で異彩を放っていた理由だね。