宮本幸信

絶望の怪物の宮本幸信のレビュー・感想・評価

絶望の怪物(2019年製作の映画)
3.5
その救いようのなさは「火垂るの墓」に通じる。主人公とその家族がとった行動を「他に方法はあった筈」って誰もが思うだろうが、それほどまでに追い込まれることはあるんだぞって感じてあげることから始めなければ、世の中の不幸は無くならんのだ。
火垂るの墓の節子と清太の最大の不運は、寄り添う人が居なかったこと。自分のことで精一杯の戦中戦後、仕方ないかも知れない。だが、絶望の怪物はほぼ現代である。つまり、変わってないじゃないのだ、昔も今も…。

#SF特撮映画セレクト Part6 (#高円寺シアターバッカス2021.8.28)にて鑑賞。
宮本幸信

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