このレビューはネタバレを含みます
構成を殺し、その後テンポを殺した男
こんなラノベのようなタイトル、釣られちゃうよ
けど中身は『幸せな老人の一人暮らし』ってタイトルのが似合いそうな、ヒューマンドラマ。
序盤に襲ってきた若者たちを撃退したのをピークに、その後全くビッグフットのビの字もない、物語が始まらない感じが続く。
過去の回想を挟み交互に進行していくけど、カット割りがオシャレだったり分かりにくかったりして、戸惑いを感じる。親父似すぎだろ。本人やろ。
そしてとにかくテンポが悪い。極悪すぎる。
やっとビッグフット討伐の話になった…
と思ったらいきなり飛んでファーストショットのシーンから始まり、『えぇーーッ!?』ってマスオさんばりにビビった。
最終的にはイイハナシダナーなまとめ方して終わろうとするが、この辺のしんみりした雰囲気はまぁ悪くはない。ラストショットは綺麗。
『レザボアドッグス』のように、ああこういう感じなのか、と慣れれば面白い…のだろうか?
流石にタイトルから想像されるものとは全然違ってて、肩透かし感は拭えなかった。
冒頭の『そんな時計で時間分からねぇよ!』ってのでシュールな面白さもあるのかなと期待してたらそちらもなく、ちょいと微妙な1本でした。
タイトルの吸引力は大きなプラスポインツ。