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ゲットバックのadeamのレビュー・感想・評価

ゲットバック(2016年製作の映画)
2.0
ウォルフガング・ペーターゼンの遺作であり、「U・ボート」以来のドイツ語作品となったクライムコメディ。
銀行に金を奪われて後のない男たちが奪い返すための計画を立てる物語です。
キレ者の刑事が出てくるのにも関わらずサクサクと進む作戦にスリルは薄く、おじさんたちのワチャワチャを大らかな気持ちで微笑ましく見守るべき作品なのだと気づかされます。
50代を迎えたティル・シュヴァイガーもしかめっ面で銃を構えて闘うより、これくらいの単細胞な筋肉男役の方が気楽に演じられているように見えました。
作品自体の質は褒められるレベルにないですが、地元に戻ってこれだけライトな遺作を撮れたペーターゼンは監督人生の幕引きとして恵まれていたような気がします。
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