とうがらし

レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-のとうがらしのレビュー・感想・評価

3.1
草の根運動で大物議員を倒したアレクサンドリア・オカシオ=コルテスのドキュメンタリー。
無名から立候補して地区のドンに立ち向かう姿は素晴らしい。
だが、語気を強めているだけで、予備選挙で当確した時の胡散臭さがぬぐい切れなかったのはなぜか。
アメリカの選挙がショービジネス化しているせいもあるかもしれない。

当選してから2~3年経過している。
問題はどれだけ発言してきたものを実現しているかだろう。
いくらSNSでフォロワーを集めて、発言力を強めても、党内では一議員にすぎず、”提案”止まりであれば、状況が変わっていないのと同じ。
映画内であれだけ”国民皆保険”を叫んでいるが未だに成立していない実情があるし、国民皆保険のある日本でも、その制度があるからと言って、国民が医療的に恵まれているかといえば、今の医療崩壊の惨状を見たらYesとは言えない。
結局のところ、選挙期間中に聞こえの良いフレーズとして、”国民皆保険”という幻の幸福にすがっていただけではないかとも思う。
でも、こういった草の根運動は、日本も大いに見習うべきところがある。
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