はじめの船のシーンの画からこれは凄い映画という予感がして集中モードに入った。
まず、こういった欧州系映画(一括りにするのもよくないが)で今まで見てきた本当の傑作は、(古いのもあるけど)、基本的にフィルムだったりでわざと画質が荒かった。そこが良かった感もあったし、個人的にはそれがスタンダードだった。
が、この映画は解像度的な面で最新の映像技術となっている。そもそも、欧州系名作(かつ古典)は映像が綺麗になる事で味が残るのかとか今まで疑問があったのだが、、観てる途中から衝撃だ。
綺麗な画質を最大限に活かしているのだ。そしてカット、風景、美術、絵画、恋愛、名演、人物描写と合間見合って、現代の映像芸術と化している。
内容のほうだが、とてもシンプルかつ繊細な心の変化をいい感じで捉えており、主人公がエロイーズの絵を描いている時の目は物凄く良い。ラストシーンは必見で目が離せないとはこの事だ。
音楽の使い方も秀逸だし、
堕ろすという事についてフューチャーしていたのは何故かは分からんが男性目線としては衝撃的の一言でした。
沢山の方に観てほしい。