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シー・ユー・イエスタデイの一人旅のレビュー・感想・評価

シー・ユー・イエスタデイ(2019年製作の映画)
5.0
ステフォン・ブリストル監督作。

スパイク・リーが製作を務めたNetflixオリジナル映画で、二人の少年少女が過去を変えるべく奮闘するタイムトラベル物です。

NY・ブルックリンを舞台に、白人警官に兄を射殺された高校3年生のヒロイン&同級生の仲良し男子が、自分たちで開発したリュックサック型のタイムマシンを使って過去に戻り、死ぬ運命にある兄を救い出すべく奮闘する様子を描いた“青春+タイムトラベル物”で、科学に精通した天才ティーンネイジャー二人組が禁忌とされる過去の改変に挑みます。

製作にスパイク・リーが名を連ねているだけあって、白人警官による黒人への差別と暴力という重大な問題を背景に据えた社会派なテーマ性を兼備した青春SFとなっていて、死んだ家族を救うため過去に戻るというシチュエーションはガイ・ピアース主演『タイムマシン』(2002)、黒人青年が白人警官に繰り返し殺されるという不条理はアカデミー短編実写映画賞受賞の『隔たる世界の2人』(2020)を連想させます。

アメリカに根強く残る人種差別の問題を背景に、愛する家族や友人を救うべく過去と現在を行き来するヒロインの奮闘を、リュック型タイムマシンやゴーグルといった多彩なガジェットの活躍と共に活写した青春SF映画で、高校の教師役でマイケル・J・フォックスがゲスト出演していますのでお見逃しなく。
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