Constantine

家族を想うときのConstantineのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.8
配達ドライバー、介護福祉士という現代の日本でもよく話題になる2つの職種。当然激務で家族と顔を合わせる時間も限られる。休みは少なく薄給、責任は全て現場で負い、上司は利益のみを求め融通は効かない。オマケに子供は反抗期で精神的に不安定な時期。そんな家族を見せられるのだが、気の毒だとか可哀想だとかの言葉でまとめられない。

父親の上司に苛立ちもするし、息子には何やってんだお前と言いたくなるけれど、それだけで解決する問題でもない。どこから手を付ければいいのか正直分からないな。

でも家族に対する尊敬を常に持ち、支え合うことをしなければ生きていけない。家族と縁を切れば、その先は無い。それをより一層考えさせられる。アビーの怒りの電話とライザの気遣いに我々は少しだけ救われました。個人的には同監督の「わたしは、ダニエル・ブレイク」よりも突き刺さった。
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