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シチリアーノ 裏切りの美学のodyssのレビュー・感想・評価

2.0
【仁義なき闘い】

1980年代のマフィア同士の抗争、その結果としての裁判などを、中心人物を軸に描いた映画。

・・・なんだけど、率直に言って面白くない。
多数の人物が入り乱れているんだけど、何がどうしてどうなってという太い筋書が見えにくく、相互の関係が明白ではないシーンの羅列がこの映画だからである。

たしかにシーン一つ一つには興味深いところがある。
例えば裁判。イタリアの裁判って、どうして容疑者全員を参加させてやるのだろう。彼らの飛ばすヤジでやかましくて仕方がないのだ。

或いは、判事が暗殺されるシーン。迫力満点で度肝を抜かれる。

主役は一時期リオに逃亡していたので、南米の美しい景観も楽しめる。

だけど、短所が長所を大きく上回っている映画なので、点数はこの程度。
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