最高の160分だった
インド映画レベル高すぎて本当に凄い。起承転結何回あるの?ってくらい入り組んでるのに綺麗にまとまってる。
インド映画の恒例かもしれんけど序盤でしっかり悪役を定着させるから、最初は到底星5だと思って見れない。
けど途中から引き込まれて、その悪役と一緒に自分まで成長してエンディングを見てる。
親のエゴで子供に自分の夢を押し付けるっていう現代にはなかなか受け入れられにくいテーマで、実際自分も最初はそんな良い気分で見てなかったんだけど、まさか最後に泣くと思わなかった。
レスリングはおろかスポーツにすらそこまで興味ないのに、これは見入っちゃいますわ。試合シーンのカットはうますぎるし良すぎるわ。
テンション、緊張感、怒り、幸福、あらゆる感情をマイナス100からプラス100まで動かされ続ける。当然話の構成はこの感情起伏の激しさを利用したものになっているから、時間が長くなりがちなインド映画だけど全然退屈にならない。その代わり終わった後めちゃくちゃ疲れて放心状態になるけど。
アーミルカーンの出演作って宗教に切り込み入れたり、親の夢押し付けたり、学歴社会の話だったりでどれも感動のベストムービーになる感じじゃ無いのにマジでハズレがないし、押し並べて泣いてる。
あとこれ役作りどんだけ大変だったんだろう、老化とか肥えとか含めてめちゃくちゃ凄い。