クロエ・ジャオ監督作品はまだ観てなかったのでこの映画が初になりますが、それでもこれがMCU作品だということを忘れるぐらい、少なくともこれまでのMCUにはないタイプの独特な作家性を感じたので監督抜擢の情報が出た時に色々と話題になったのも納得でした。
正直言ってヒーローとして誰一人知らない感じだったので、自然と俳優陣のキャスティングのアンサンブルとして観てましたが、アンジェリーナ・ジョリーとマ・ドンソクのバディがまさか観ていてこんな収まりが良いものだとは思いませんでしたね。笑
あとそれぞれ、演技力のある人を集めてるだけあって、見ず知らずのヒーロー集団の話でも全く飽きずに観てられました。
これはIMAXで鑑賞して良かったタイプの作品です。
人物描写の間を埋める、というか包みこむ、美しい自然の景色や陽の光などの織り混ぜ方が明らかに大事な要素になってる映画なので、劇場で観ておいて良かったです。
あと大ボスの規格外のデカさがドーン！と大スクリーンに映し出されると、ゾクっとしますよね。
グレンラガンか何かかと。笑
地味な印象と派手な印象が入り混じるような不思議なバランスのヒーロー映画でしたけど、大画面のスクリーンで鑑賞するのにはすごく楽しめました。
あと、アメリカのヒーロー映画や、少なくともこれまでのMCUでは描いてこなかった描写も2箇所ぐらいあって、MCUのフェーズ4からのヒーロー映画を次の段階まで上げようとしている、または幅を広げようとしているのが伝わる意欲作だったと思います。
ただ一つ、映画単体としては面白かったですが、明らかにこれまでのMCU作品からは浮いてしまってるのは間違い無いと思います。
それが良いのか悪いのか、今後どっちに転ぶのか注目したいところです。
