ざべす

カセットテープ・ダイアリーズのざべすのレビュー・感想・評価

3.7
レトロ音楽いいよ!

イギリスに住むパキスタン移民の主人公ジャベドはブルース・スプリングスティーンの音楽と出会う。
…というのが物語のはじまりですが、作中では他の70,80年代の音楽やパキスタンの古臭い音楽も聴ける。
正直、自分はどの音楽も好みだった。

ジャベドが好むブルースの曲は、愛とか平和とか世界とか大層なことを歌っているものではない。
「自分」の日常にこんなことが起きて、だからこんな風に思ってんだ。怒ってんだという気持ちのぶつかりの曲だ。その後の歌詞に「だから皆んなこうしよう」なんてシャラクサイ言葉は続かない。

まだ青年で、窮屈な環境に置かれているジャベドにぴったりな音楽だ。
全体の構成がうまくハマっている。

音楽に救われたことがある人、また青春映画好きにビビビっときていただける良作だと思います!
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