原題『Winny』 (2023)
監督 : 松本優作
脚本 : 松本優作、岸建太朗
撮影 : 岸建太朗
編集 : 田巻源太
音楽 : Teje×田井千里
出演 : 東出昌大、三浦貴大、吹越満、吉岡秀隆、他
ファイル共有ソフト「Winny」の開発者が逮捕され、著作権法違反ほう助の罪に問われた裁判で無罪を勝ち取った一連の事件を映画化した、実録社会派ドラマ映画。
2002年に実際に起きた事件を基に、技術者・開発者の未来のために国家権力やメディアの偏見に立ち向かったWinny開発者・金子勇氏と最高裁までもつれた裁判で彼を支えた壇俊光弁護士の闘いを描いた社会派ドラマ作品。
裁判の経過を再現し、警察の強引な捜査や日本のメディアと司法の問題をさらけだし、報道によって歪められた金子氏の実像に迫り、法治国家としてのあるべき姿はどういうものかを問う一作。
「Winny事件」自体、名前程度しか聞いたコトがなかったのですが、本作で、特定の中央集権的なサーバを経由しないP2P技術という自律分散型システムを基にした革新的技術「Winny」が、中央集権的な社会の象徴である警察・検察権力に潰され、日本のIT技術が世界に遅れを取ったという、"よく出来た皮肉"のような実際の事件だったんだなと知りました…
