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おしえて!ドクター・ルースのchiyoのレビュー・感想・評価

4.0
2023/6/5
アメリカのセックス・セラピスト、ドクター・ルース。本作撮影当時の彼女の年齢は90歳だけれど、全く年齢を感じさせないパワフルさ。とにかく明るくてユーモアがあって、ただただ「凄い!」としか言いようがない。そして、1981年に始まったラジオ番組を皮切りに、当時はタブーだった“性”について明け透けに語り始める。今でこそ性教育の大切さが分かるものの、思春期の頃は“性”=恥ずかしいことという認識。出来ることなら、その頃にドクター・ルースの言葉を聞きたかったな、としみじみ思う。そんな彼女の人生は波乱万丈で、少女時代に家族をホロコーストで亡くし、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動。本作の中で家族がどこで亡くなったかを知るけれど、その時の彼女の姿が堪らなく切なかった。なお、現在もドクター・ルースは存命で、6月に95歳になったそう。
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