べに

おしえて!ドクター・ルースのべにのレビュー・感想・評価

4.0
見逃していて気になっていた作品。
配給会社の有料試写サービスで観ることができました。


この映画を見るまで、全く存じ上げなかったDr.ルースですが、見ていて元気が出ました。
RBGといい、Dr.ルースといい、見ていて気持ちがいい。


それにしても、今でこそ日本でも宋美玄さんなどがメディアに出て、性について語る場があることが健全であることが認知されてきた感はあるけど、欧米はもっともっと前からオープンだ、というイメージが勝手にあった。
なのに80年代のアメリカでも、まだまだ性やSEXについては「隠し事」だったことにも驚き。

2つ目は、見てそのまま。彼女のバイタリティに感動的な驚き。
小さな身長や、美人では無いけれど常に微笑んでる目、それがとっても親しみやすく、誰でも相談しやすい雰囲気になってるのかな。
彼女自身も好奇心旺盛で人のことが大好きなんだろうな。

そして、彼女の口から語られるホロコーストで家族を失ったこと、戦中戦後の生き様、これは彼女に限らずのことではあるけれど、生々しい話で哀しい驚き。
「あなたたちは親に捨てられたのよ」と言った寮監は私も許せないけど、ユダヤ人をある程度は守れた永世中立国も尊い。日本もかくありたい、なんて大袈裟なことを考えたり。




で、割と最初の方にあった彼女の「生まれてきた時点でみんなパーフェクトよ」という言葉には、(「救われた」では大袈裟だけど)「落ち着けた」。
べに

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