トム

だれもが愛しいチャンピオンのトムのレビュー・感想・評価

4.4
◯あらすじ
プロバスケチームのコーチだったマルコは、短気な性格が災いし、チームを解任になる。
さらに、マルコは飲酒運転で逮捕される。

裁判所で言い渡されたのは、知的障がい者のバスケチームで3ヶ月働く事であった。

最初は障がい者に対し偏見を持っていたマルコだったが、彼らの素敵さに少しずつ気づいていく。

◯感想
イタリア映画「人生、ここにあり!」のバスケ版のような作品。

600人の障がい者から10人が選ばれており、彼ら一人一人の個性が爆発していたりするので、笑わせてくれたり、感動させたりもしてくる。これは10人に絞った上で元々の個性を活かしているからであると思う。

特に、口が悪くて暴れん坊のコジャンテスが印象的。

主人公は任せられた障がい者チームを目の当たりにした時、サジを投げたくなるんだけど、彼ら一人一人の個性を知る事で彼らの素敵さに気づいてくる。この過程がいい。

彼らはコーチからバスケを教わり、
コーチは彼らから様々な気づき得る。
双方の成長を感じられて心が温かくなる。

決勝戦後の彼らの心の綺麗さ、純粋さには胸を打たれる。

また、「〜でもマルコみたいなお父さんは欲しいな。」のくだりは誰でも胸にグサっとくるはず。

見て良かったです◎
トム

トム