佐藤

ミッドウェイの佐藤のレビュー・感想・評価

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
3.5
太平洋戦争の流れを変えたミッドウェイ海戦を描いた作品。

日本は卑怯で非道で愚鈍、アメリカは勇敢で紳士で正義、という描かれ方がされていたというのは大げさですが、割とこんな感じでした。
日本人としては気持ちのいいものではないですが、これはしょうがないのかなあと思います。

作中の戦闘は100%空戦と海戦で占められています。
強いて言えば、船からの戦闘機に向けての高射砲と戦闘機からの船すれすれまで垂直に近づいての爆弾のやり合いは陸戦の雰囲気にちょっと近い気がしましたが。
それはともかく、僕は「戦争映画といえば歩兵同士の銃撃戦だろ!」と思ってました。
いやーちょっと考えが変わったかも知れません。

船というのは魚雷や爆弾が一発でも当たれば大打撃、悪いと致命傷なわけですし、その魚雷や爆弾をすれすれで回避したり、なんとか死に物狂いで迎撃したり、命中はしたけど不発だったりと、一発一発がもう緊迫感がすごかったです🚢💥

戦闘機は戦闘機で高射砲で狙い撃ちされて、一面銃火にさらされて、網の目よりも狭いくらいのところをなんとかかいくぐって、「船に体当たりをする気なのか?」とおそらく見た人は全員思ったであろうすれっすれの距離まで近づいての攻撃はちょっと寿命が縮まるくらい息がつまるものがありました✈💨

しかも、それを邦画とは桁違いの予算でやるんですから、その火薬の量やらCGやらなんやらによる圧倒的迫力で面白くないわけがないです❗❗❗😆


日本が悪者として描かれてるのは完全に置いといて、悪いとこを言えば浅野忠信が少将として登場するんですが、しゃべり方がどう聞いても当時の将官には聞こえないんですよね🤔
あの独特のしゃべり方だから、かっこよすぎるし、チャラい感じだから、現代のヤクザとかだったら超はまり役だと思うんですが、あれはミスキャストというのかしゃべり方は変えた方がよかったんじゃないかなあと思います。

あとは、登場人物が多すぎるからか、日本人の大物俳優三人以外は誰も印象に残らないし、ヒューマンドラマ的なところもなかったように思えました(実際はあったのかもだけどまったく印象に残らなかった)

ただ、それでも、前述の通り戦闘シーンがすごすぎるので、それだけで見る価値はあると思います😉

ちなみに、この作品には関係ないのですが、浅野忠信はヤクザ役で映画アウトサイダーに出ていて、こちらははまり役だったのでオススメです😃
佐藤

佐藤