低予算映画で知られるアサイラム社製のファンタジー映画。
原作は言わずと知れた名作、かの有名な『アラジンと魔法のランプ』。
初めからB級映画を見るつもりで臨んだのですけれど(あるいはそのおかげか)、これが存外に面白くてびっくり!
安っぽさや拙さは間違いなくあるものの、慣れてしまえば意外と気にならないというか、気にさせないくらいにはしっかりエンタメしてくれるところが本当に素敵。
気の良い仲間たちとの愉快な掛け合いに、コテコテのくどさが逆に嬉しいラブロマンス、なにより王道の冒険譚を貫く物語そのもの!
個人的に、悪役であるところのマグレブ大臣が好きです。顔が良い。絵になるだけでなくセリフと出番も一番多い。悪役としてしっかり憎らしいのに、でも彼の言い分や理屈にもところどころ(本当に部分的だけれど)頷かされるところもあったりして、本当に好きなキャラクターでした。
主人公も素敵。筋肉が好き。大臣とはまた別タイプの顔の滋味がある。
ヒロインふたり(お姫様と幼なじみ)もカッコよかった〜! それぞれ本気でキレて食ってかかるシーンがあって、そこが好き。
面白かったです。低予算映画と侮るなかれ、普通に気持ちのいい娯楽作品でした。