オースティン

ソウルフル・ワールドのオースティンのレビュー・感想・評価

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)
3.9
大人向けのピクサー作品だ。
主人公は「おっさん」だし、メインストーリーの核が「ジャズ」だ。

この作品の大きな意義としては、主人公が黒人なことだろう。ピクサー映画としては初めてだ。

印象的だったのは、「リアルさ」だ。

主人公はヒーローでも何でもない、一人の人間だし、NYの街が本物のように汚れているし、リアリティがある。

ディズニーっぽくなく、「華やかさ」もあまりない。
噛み締めるような作品だ。

だが、だからと言って子供が観て楽しくないということではない。そこがピクサーの凄いところだと思う。

個人的なイチオシは、音楽を手掛けたジョン・バティステだ。
ジャズプレイヤーとしての演奏はもちろんのこと、オリジナルソングもグッとくるものがある。

素晴らしい音楽をも楽しめるアニメ作品ということで、なかなか珍しいのではないだろうか。