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レディ・マエストロのkazu1961のレビュー・感想・評価

レディ・マエストロ(2018年製作の映画)
4.2
▪️Title : 「レディ・マエストロ」
Original Title :「De dirigent」
▪️Release Date:2019/09/20
▪️Production Country: オランダ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-188
▪️My Review
これも勇気をもらえる素敵な作品です。
マーラー、ドヴォルザークから、ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」まで、数々の名曲と共に奏でる、夢を諦めないすべての人を応援する、そんな作品ですね。
女性が指揮者になるという〈夢〉を見ることさえ許されなかった時代に、自らの手でその〈夢〉をつかんだ一人の女性がいました。1930年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者としてデビューした、アントニア・ブリコです。本作は、そんな時代に生まれたブリコが、懸命に夢を追う姿を映し出しています。監督と脚本をマリア・ペータースが担当し。クリスタン・デ・ブラーン、ベンジャミン・ウェインライトらが出演しています。
彼女にあるのは音楽への〈情熱〉だけ、キャリアも富もコネクションもない女性が、いったいどうして、女性指揮者のパイオニアになれたのか?そのほんとに気の長くなるような遠い道のりを、簡潔に、持ち前のブリコの明るさのように明るく描いています。
一歩前へ進むたびに出現する高く険しい壁を、ひとつひとつ乗り越えて行きました。幾多の困難はほんとRPGをクリアするのと似ています。アントニア・ブリコのはるか遠い道のりを辿りながら、勇気と感動と驚きを観るものに与えてくれます。
物語は。。。
1926年、ニューヨーク。養父母とオランダから移民してきたアントニアは、指揮者になるためなら、どんな困難にも挑むと決めていました。世界中どこを探しても女性のプロの指揮者は一人もいない時代でしたが、音楽への情熱だけは誰にも負けないアントニアは、ナイトクラブでピアノを弾いて稼いだ学費で、音楽学校に通い始めます。だが、ある“事件”から退学を余儀なくされ、引き留める恋人を置いて、アムステルダムからベルリンへと渡ったアントニアは、遂に女性に指揮を教えてくれる師と巡り合います。しかし、憑かれたようにレッスンに没頭するアントニアに、出生の秘密、恋人の裏切り、女性指揮者への激しいバッシングなど、次々とアクシデントが襲い掛かるのですが。。。
オープニングのアントニアの行動からグッと作品に引き摺り込まれました。そして、それが素敵なラストへの伏線になっていたのも見事にですね!!良作!!

▪️Overview
女性指揮者のパイオニア、アントニア・ブリコの半生を描く伝記ドラマ。女性が指揮者になるという夢を見ることさえ許されなかった時代に、自らの手でその夢を掴んだ彼女の波乱万丈な道のりを、マーラー「交響曲第4番」、ストラビンスキー「火の鳥」など数々の名曲とともに描き出す。1926年、ニューヨーク。オランダからの移民アントニアは、「女性は指揮者になれない」と言われながらも、指揮者になるためならどんな困難にも挑むと決めていた。音楽への情熱だけは誰にも負けない彼女は、ナイトクラブでピアノを弾いて稼いだ学費で音楽学校へ通い始めるが、ある事件によって退学を余儀なくされる。引き止める恋人を置いてベルリンへ向かった彼女は、遂に女性に指揮を教えてくれる師と巡り合い、まるで何かに取り憑かれたかのようにレッスンに没頭するが……。{引用:映画.com)

監督はマリア・ベーテルス 。出演は、クリスタン・デ・ブラーン、ベンジャミン・ウェインライト、スコット・ターナー・スコフィールドなど。
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