ボニー&クライドとは、似ているようで全く違うお話。Black history monthにはうってつけの作品でした。
加害者や差別主義者に対して、ではなく、”差別”、そのものへの怒りが込み上げてきて、その行き場の無さに憤りを感じます。
これはクイーンとスリムに突然降り掛かった出来事ではあるものの、それは2人が過去から関わってきた問題であり、この偶然を機に2人がこの問題へ正面から挑んだ姿、を描いています。そして彼らの姿に心を打たれ、彼らと関わった周囲の人物達と同じように、自分に何が出来るだろうか、正義とは何か、を考えさせられます。
過去このような黒人差別に立ち向かい、奴隷解放運動や公民権運動、差別撤廃運動に携わってきた方々の、その勇気と行動力に、改めて心から敬意を表したいと思わせられる作品です。
