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17才のNSのレビュー・感想・評価

17才(2002年製作の映画)
3.3
スタンダードサイズによるビデオ撮影の、狭く、そして陰影の黒く潰れた、いま風に言えば解像度の低い画面が、その時代のその人たちの体現する形相に、むしろ格好の質料をもたらしている様に見えて来てしまう。
その中での画面選び。
たとえば、「校門を飛び越える二人」を映像にしようとする時に、投げ入れられる二本の傘を先に映してから、徐ろに後から校門を乗り越える二人そのものを映す、などというのは、決して目覚ましい様なものではないとは言え、端的に演出的なセンスなんじゃないか。

三輪明日美や猪俣ユキや菊地凛子(百合子)の、如何にもあれこれ“使い分けの効く”様な、肢体や表情のしなやかさ。
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