『お葬式』と『タンポポ』を組み合わせたような世界。
とても静かで斉藤由貴のぬくもりが半端ないものだった。家族の過去をなぞりながら、現在の父親の死を交差させて韓国映画でよくあるような展開なんだけれど、食映画の見どころ多め。
あの目玉焼き試したくなるじゃんか。
この作品も家族を描く。描かれる最初のいざこざも食の習慣のことだし、通夜に出される食事も家族の事である。この合わせ方に家族をまとめる斉藤由貴、良すぎじゃないか。
しかし、最後は無理くり感はある。特にラストシーンのあたりは、せっかくいい流れで父親の死までの家族を描いていたのに、しょうもない笑わせどころで終わらせる気?となってしまう。