富井

ザ・タワーの富井のレビュー・感想・評価

ザ・タワー(2018年製作の映画)
5.0
アニメ作品
アルナクバ(イスラエル建国により多くのパレスチナ人が故郷を追われた年、1948年)からの70年を振り返る物語
そしてレバノン、ベイルートの難民キャンプで暮らすパレスチナ人家族の現在を語る物語でもあった

パレスチナ問題の入り口としてもすごく良さそう

故郷の奪還を諦めない人もいれば、今この場所で幸せな暮らしをする事を目指す人もいる
映画のラストでは、絶望感と閉塞感の中で現代の「希望」が共有されてて良かった

監督が当事者ではないという事がすごく重要な要素だと思う
代弁であるが故に生まれるある程度冷静で客観的な目線、そして当事者たちに寄り添い親密な関係を築いたからこそ生まれる主観的な切実さ、そのどちらも感じられた

過去を忘れない事、伝えていく事、そして現在から目を逸らさない事、しっかりやってこ
富井

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