レビューしようしようと思って10ヶ月も経ってしまっていた……
どうしても俳優・チャドウィックボーズマンの死と切っても切り離せない本作。
正直オープニングからエンドロールまで9割くらい泣いてました、3時間弱……疲れるわ!笑
「スパイダーマン ファーフロムホーム」も似たようなテーマ(トニーの死を乗り越えつつ敵と戦う)だったが、全然違う雰囲気に仕上がっているのも見事。
なんというか、ティチャラの顔を大々的に出してきたりはしないのにみんなの表情が常にティチャラを想っているのでずっとそこにいる感じがするというか……。
だからといって3時間近くティチャラの追悼映画だったかと言うとそんな事もなく、シュリを中心とした残されたワカンダ人たちが未来に進んでいくストーリーになっていたのがとても良いと思った。
シュリとオコエが学校に潜入(?)するシーンはとにかく可愛かったし、アイアンハートにはぶち上がった(あのスーツにAIが着いた瞬間、さり気ないシーンだけど見てるこっち的にはア、アイアンマン……!!と落涙してしまいますな)。
敵対するネイモア率いるタロカン。エンドゲームの時から存在を匂わせていた&マーベル・コミック最初期のキャラクターということで結構期待していたんだけど、期待を超えてくるカッコ良さだった。
前作のキルモンガーもそうだったけど、敵キャラの言う事も間違ってない(というかそりゃそうなるよね……)と思わせる設定が切ないけど見事。
メイキング(また別でレビュー)を見て、彼らの肌の色やメイク、衣装、そして水中での演技や都市など極力VFXを使わず実際に作られた物だと知って、そのリアリティにも納得!
役者の中には訓練して10分近く息を止めていた人もいたらしく、俳優ってすごい…と感心した。
一個言うとしたら、シュリが作ったあのスーツのデザインは個人的にそこまで好みでは無かった&青っぽい色でタロカンと被るなあと。
全体的に丁寧に作られた愛を感じる作品。
ありがとうライアンクーグラー、そしてありがとう王様。
ワカンダフォーエバー!!