Paula

アラビアンナイト 三千年の願いのPaulaのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

I believe fantasy stories at their best serve the same function for us that fairy tales and mythology formerly did. The current popularity of fantasy, particularly in films, suggests that popular culture, at least, isn't getting what it wants from realism. The nineteenth century was the golden age of realistic fiction. The twentieth century may be the golden age of fantasy.
キューブリック監督がフランスの映画評論家ミシェル・シメントとのインタビューでこの様に今の映画界におけるファンタジーについて語っていたことがこの映画に最初は当てはまると思っていたけど...?

おとなのフェアリー・テール的ベッドタイム・ストーリー仕立てで映画自体は大人向けのサービス精神がうかがえるところもあるのになのに日本語字幕で見てもあまり要点が掴めないところから字幕なしに見る冒険はサラサラする気にはなれないほどの映画と言えるかも... 
話は変わるけれどもさすが『バンコック・ヒルトン』を製作した人の事はある。誰もが差別意識を受け流すような人に対しての安直なイメージしかなくCGIを多用することで演出家たちは美術的に高めているつもりでもセットアップ自体そのものがCGIとのギャップ感から張りぼてが丸出しとなり、それを上回るように差別主義者の特徴である差別している事すら気付くことのないシナリオは彼が製作した『バンコック・ヒルトン』の演出の中でタイ国では死刑制度が中止されていたのにもかかわらず、重機関銃で処刑するってタイ人を野蛮な動物のように描くのはさすが差別立国出身な事はある。いじめの好きな尻尾を失くした極東のエイプでは分からないのかもしれないけど念のため!? それはさておき...

Three is three. A number of power. You may not wish for endless
wishes...etc.(冒頭のジンのセリフより)
ちあきなおみさんの♪四つのお願い(昭和45年)なんて日本では歌われていたけど 
一つ やさしく 愛して
二つ わがまま 言わせて
三つ さみしく させないで
四つ 。。。。。      なんてね? チュ💕
シットコム『Dear John』でゴールデングローブ賞男優賞を受賞したジャド・ハーシュが映画『インデペンデンス・デイ』の中で"Nobody's perfect." なんて言ったようにこの映画のシナリオのミソでもあるジンが完璧でない事を示すセリフから本当に彼の話す物語を信用してもよいのかという疑心暗鬼なところが最後のシーンに繋がっていくけど...

はっきり言ってありふれた面白くもない演出と言えるかもしれない。
この映画はラブ・ストーリーの亜流になるほど意味不明でよくわからない部分がある。あくまでも稚拙な者より
Paula

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