洋の西、砂漠に浮かぶ古代ペルシア世界の絢爛豪華な回想シーンが彩る魔人の物語。
300(スリーハンドレッド)やドラキュラゼロでの敵役、シンドバッドやアラジンでは舞台、そんな古の王国から続いている時の流れに乗って当てどなく漂う不死なる魔神はまるで火の鳥や八百比丘尼の業のよう。そこに恋のスパイスをサッと一振りすれば立派なシェラザード。
でもイマジナリーフレンドのエピソードぶっ込んできたティルダ様、はい、分かりますよ。あの自宅の瓶たちも意味深。ゼフィールの部屋と一緒やないかい。
隣人たちがティルダ様はいつも独り言を喋ってると言っていたように、中東行き前から予感はあった!
これは飽くなき映画欲に堕ちて足ることを忘れたシネフィルたちへ向けた千夜一夜。ほらまだまだ聞き足りないでしょ!?