たかくらかずき

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジのたかくらかずきのレビュー・感想・評価

4.1
変な映画!!!
昔のスパイダーマンをぐちゃぐちゃにかき混ぜたみたいな、90年代の王道ヒーロー映画の感じとB級映画のアングラ感とセサミストリートみたいな意味わかんないテンションの映画なんだけど、全然嫌ではないという…結構よい。
はいはい夜の時計塔ね、登るよね、スポットライト、浴びるよね?鐘ね、鳴らすよね!みたいな感じ。しかしこの謎センス、アングラっぽさは評価したい。え、意味ねー!ってシーンが多いのも良い

トム・ハーディが主演だけでなくストーリー原案やプロデュースも兼ねているあたり、かなり気に入ってるんだろうな。こういう二重人格キャラクターは本当に俳優の技術が見えて楽しい。彼の怪演を見る映画とも言える

一人芝居もの、多重人格ものの字幕翻訳は非常に難易度が高いんだろうなと思う。本当にチグハグなことを言っているシーンと、チグハグっぽく見えるけど音声のリズムとしては繋がっていて、謎のバイブスを産んでギャグになっているシーンの差があるので、そこをうまく表現できるかというところだが、もう少しいけたんじゃないかなーと思う。ハイレベルな掛け合いが上手な林寛治氏の字幕でも見てみたかったな…
たかくらかずき

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