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ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏のkiuのレビュー・感想・評価

3.0
怨嗟の萌芽を見せてくれる寓話的映画

架空の帝国が治める事件もなく平和だった辺境の町に、監視官ジョニーデップがやってきて、程よい距離感だった遊牧民との関係が大きく変わってしまうお話。これ種を植えたのはジョニデだけど、水をやったのは町人の様な。。。

相変わらず、この手の元凶はバベルから始まる隣人と言葉が通じない事から。世界が狭くなった事でお隣さんと近くなり、その結果、解らない恐怖から不幸が始まってるんよねぇ。今更、ATフィールド全開にもできんし、Google翻訳さんもっと頑張れ。リアルタイム同時通訳の実現でノーベル平和賞獲れるぞ。


このジョニデの悪役ぶりがなかなか。なんか血の通わない役が似合うねぇ。ロバートパティンソンも小物悪役で出演。彼が新バットマンですか。。。『トワイライト』の白の細なイメージだったんで、んーなんかちゃうくね?と思ってましたが、まぁ有り、、、か?もうちょっとケツアゴに仕上げて欲しいところ(笑)

なんか映像が綺麗だなぁと観てましたが、クリスメンゲスが撮影してんのね。カメラの事はサッパリわかりませんが、アカデミー撮影賞の腕は伊達じゃないと言うか、文字通り“目に見える違い”を出せるのは凄いやね。


有能なスタッフ&キャストが製作した割には、今ひとつ突き抜けない感じが惜しい。多分、好みの問題なんでしょうけど、説教臭いから、もうちょいエンタメしてもらいたかったかなぁ。
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