adeam

呪いの館のadeamのレビュー・感想・評価

呪いの館(1966年製作の映画)
2.5
マリオ・バーヴァの最高傑作との呼び声高いオカルトミステリーホラー。
少女の亡霊が現れ、不可解な死が連続する村に訪れた医師が恐怖に見舞われる物語です。
短尺なおかげで退屈という程ではありませんでしたが、ストーリーにはあまり新鮮味がなく、特に中盤は間延びしている印象でした。
しかしそれを補えるだけ技術的な見どころが多く、パンにズームに回転にとよく動くカメラワーク、アルジェントに引き継がれている赤青緑のライティング、ゴシックホラーのお手本のような美術と見ていて楽しくなりました。
終盤の男を追いかけて同じ部屋を何度も走り抜けるシーンも一歩間違えればコントになるような場面ですが、パンの速さと怒涛のカット繋ぎとオチで見事に悪夢的な雰囲気を作り出しています。
adeam

adeam